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イー住まいル!ブログvol.14「第一種換気と第三種換気の違いとは?家づくりに欠かせない換気システムの基礎知識」更新:2024年12月02日
快適で健康的な住まいを作る上で、換気システムは欠かせない要素です。特に、現代の高気密高断熱住宅では、自然換気に頼ることが難しいため、機械換気の導入が重要です。その中でも広く利用されているのが、第一種換気と第三種換気です。この記事では、それぞれの仕組みや特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。
1. 第一種換気とは?
第一種換気は、機械による強制吸気と排気を組み合わせた換気システムです。室内に取り込む空気(吸気)と排出する空気(排気)の両方を機械で制御するため、空気の流れを安定的にコントロールできます。
仕組み
- 吸気口に設置されたファンが外気を取り込み、室内に新鮮な空気を供給します。
- 同時に、排気口のファンが室内の汚れた空気を屋外に排出します。
- 全熱交換器を併用することで、吸排気時に熱エネルギーを効率よく交換し、冷暖房のエネルギー損失を抑えます。
2. 第三種換気とは?
第三種換気は、機械による排気と自然吸気を組み合わせた換気システムです。排気は機械で行いますが、吸気は自然の力(気圧差や温度差)を利用して行います。
仕組み
- 排気口に設置されたファンが室内の汚れた空気を屋外に排出します。
- 負圧状態(室内の空気が外より少ない状態)を作り、外気が自然に吸気口から流れ込む仕組みです。
- 熱交換機能は通常ありません。
3. 第一種換気と第三種換気の違い
特徴 | 第一種換気 | 第三種換気 |
---|---|---|
吸気方法 | 機械吸気 | 自然吸気 |
排気方法 | 機械排気 | 機械排気 |
エネルギー効率 | 全熱交換器で効率的(冷暖房のエネルギー損失が少ない) | 熱交換機能なし(冷暖房効率が低下する場合がある) |
導入コスト | 高め | 比較的安い |
メンテナンス | 定期的なメンテナンスが必要 | メンテナンスの負担は少なめ |
気密性の要求 | 高気密住宅に適している | 高気密でない住宅にも対応可能 |
空気の清浄度 | 外気をフィルターで浄化して取り込むため清浄 | フィルター性能に依存(粉塵や花粉が入りやすい場合あり) |
4. それぞれのメリットとデメリット
第一種換気のメリット
- 安定した空気品質 吸気・排気ともに機械で制御するため、外気の影響を受けにくく、安定した換気が可能です。
- エネルギー効率が高い 全熱交換器の活用で、室内の熱を効率的に再利用し、冷暖房の負荷を軽減します。
- アレルゲン対策に優れる 吸気にフィルターを通すため、花粉やPM2.5などの侵入を防げます。
第一種換気のデメリット
- 導入コストが高い 設備費用や工事費が比較的高額です。
- メンテナンスが必要 フィルターや全熱交換器の定期的な清掃や交換が必要です。
第三種換気のメリット
- コストが抑えられる 導入費用や設備費が第一種換気に比べて安価です。
- シンプルな構造 機械部分が少なく、故障リスクが低いです。
第三種換気のデメリット
- 空気の質が安定しない 吸気が自然に頼るため、外気温や気圧に影響されやすいです。
- エネルギー効率が低い 外気温の影響を受けやすく、冷暖房効率が低下する可能性があります。
5. 「Smart2030零和の家」における第一種換気の活用
「Smart2030零和の家」では、高気密高断熱設計を活かし、第一種換気システムを採用しています。このシステムにより、快適で健康的な住環境を実現しています。
高性能な全熱交換システム
「Smart2030零和の家」の第一種換気システムは、全熱交換器を標準装備しています。これにより、外気温が厳しい冬や夏でも室内の温度を一定に保ち、冷暖房のエネルギー効率を向上させます。
健康的な空気環境
吸気時にフィルターを通すことで、花粉やPM2.5などの有害物質を除去。特にアレルギーを持つ方や小さな子どもがいる家庭に最適な空気環境を提供します。
省エネと快適性の両立
高気密高断熱設計との組み合わせにより、冷暖房エネルギーを大幅に削減しながら、家全体で均一な温度を保つことができます。
まとめ
第一種換気と第三種換気は、それぞれ異なる特徴を持つ換気システムですが、高気密高断熱住宅では第一種換気の方が適している場合が多いです。「Smart2030零和の家」では、第一種換気システムを採用し、健康的で快適、そして省エネな住環境を実現しています。
どちらを選ぶべきかは、予算や住宅性能、求める快適性によって異なります。家づくりを検討している方は、それぞれの特徴を理解した上で、最適な換気システムを選んでください。